2020年09月23日

9月の大楠山

カワセミ記者は久しぶりに 9月の大楠山トレッキング参加しました。
盛夏が過ぎ、山はずいぶん秋めいた装いになっていました。

登山道に入る手前の古い切り株に 綺麗に重なって育っているキノコを見つけました。
7月の長雨をたっぷり浴びて成長したのでしょう。

kinoko.jpg


ヤブミョウガの白い花は終わりかけ 青い実に変わり始めていました。

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芦名堰に立ち寄ると 何か青いものがさっと水面を横切りました。
カワセミが横切ったようです。

堰の向こうの奥の枝の陰に アオサギがいるようです。

aosagi.jpg

そんなところに隠れたつもりかい? 水面に姿がまるまる映っているよ!




堰のフェンスの内側では全滅したかと案じていたタマアジサイが
元気に復活していて まん丸いつぼみと小さな花をつけていました。

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tamaajisai2.jpg


登山道に入ったところの葉の上に 枯葉がのっているのかと思ったら実は
ガでした。

スズメガの種類? 
カレハガの種類?

karehaga.jpg

suzumega?.jpg




草むらの中のヌスビトハギの実が赤くなり始めていました。

nusubitohagi.jpg



クサギは ほんのりピンク色の花を咲かせていました。

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いや・・よく調べてみたら このほんのりとしたピンク色は じつはガクで
その中に白い花が伸びて咲いていました。

冬になると濃いマゼンダピンクになって見えるのはこの ピンクだったガクの部分で
その中心にある鮮やかな青紫の実が花だったところなんですね。

くさぎ花.jpg
冬に撮ったクサギ



登山道両側の草や木を覆うように茂っているクズ。

kuzu  hana.jpg

大きな葉の陰に赤い花があちこちに見えました。
今が盛りと咲いていました。



足元で茂っている この葉は・・・?

akikaramatu ha .jpg
アキカラマツ

ちょうど花の時期で白い花が咲いていました。

akikaramatu.jpg




久しぶりのトレッキングで キョロキョロしながら進んで行くと
草むらに小さな実を発見!

いくつか一緒になってぶら下がっています。

イヌホウズキ1.JPG

イヌホウズキですね。

似たようなのにハダカホウズキとかワルナスビとか
見分けにくい似たようなのが色々ありましたっけ。





芦名堰のタマアジサイは小さかったけれど
登山道の中腹のはすっかり満開で 薄紫色の花を綺麗に咲かせていました。


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中腹から見る大楠山の景色は カシノナガキクイムシによる「ナラ枯れ」が広がっていて
最近はすっかり山の姿が変わってきています。

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向かいに広がる山の樹木の立ち枯れが進み
とても「緑豊かな山」とは言い難い光景になっています。
このナラガレはどこまで進むのでしょう?

枯れた林.JPG

鬱蒼としていたマテバシイの林も木々が枯れて すっかり明るくなっています。



数年前から日本全国あちこちでこの ナラガレ被害は蔓延していて
これといった対策が見つからないままみたいです。

naragare2.jpg


登山道の樹木にも枯れ木が目立ち始めていて
倒木も増えています。


庭や公園や樹木園のような管理のしやすい被害場所ですと
薬剤散布や伐採をして蔓延を防ぐことなど行なっているようです。

対策.jpg


横須賀市でも対策を施していますが
大楠山のように 一本ずつ対処するのが難しい環境では
薬剤散布も伐採もしにくいので 枯れることも立ち直ることも
あるがままの自然が持つ力に任せるしかないのかもしれません。




さて 手前の道端を見ると イタドリが綺麗な白い花を咲かせていました。

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この植物は別名スカンポと言われていて 昔から日本では馴染みのある植物ですが 
海外では大変迷惑な外来種とされているそうです。


日本では繁殖力旺盛なトキワツユクサなどが要注意外来生物として扱われていますが 
イギリスなどではこのイタドリが異常繁殖していて
勢力旺盛な外来種として迷惑植物になっていると聞きました。




カラムシの葉に止まっているのは・・・?
虫に詳しいNさんが
「ダイミョウセセリだよ」と即答!

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ダイミョウセセリを見た後で 次に見つけたのは
道の落ち葉の中にいたタマムシの死骸・・・
死骸とはいえとても綺麗です。

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今までお目にかかったことはなかったけれど
大楠山にはこんなに綺麗なタマムシが暮らしていたんですね!


暑い夏に白い花だったカラスウリは 小さなスイカみたいな実になっていました。


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キンミズヒキは花が終わりかけて 面白い姿の実になり始めていました

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この涼しげな青い花はツユクサの花ですが
葉っぱが少し丸みがあって縮れているマルバツユクサという種類です。

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外来種かなぁ?
とにかくすごい繁殖力のようで 農家泣かせの植物だと聞きました。




この蝶は・・・?「ヒカゲチョウ!」 Nさんの回答は早くて的確です。


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山頂近くのシダの茂みで コモチシダがコドモをくっつけているのに見つけました。

komochishida.jpg

もともとシダだから胞子で繁殖する植物ですが
この小さいな無性芽が大きくなってて 飛んでいったものからも増殖するそうです。

あの手この手・・だなぁ。




土手のあちこちでは オオハナワラビが凛々しい姿で延びていました。

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頂上の藪にはガガイモやツリガネニンジンが花を咲かせて
虫たちを招いていました。


gagaimo.jpg
ガガイモの花



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ツリガネニンジン



帰りの下山は 衣笠方面へ行く道の途中から古道を通って長坂へ抜ける数名と
来た道を引き返す数名とに分散して帰りました。



最後に覗いた芦名堰には
じーっと枝に止まって餌を狙うカワセミと
潜ったり羽ばたいたりして羽の掃除に忙しいカルガモの姿がありました。 

カワセミ.jpg


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市内ではまだまだコロナ感染が広がっているため お互いの距離を気にしての山歩きでしたが 
初秋の大楠山を楽しむことができました。


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posted by kogera at 11:10| Comment(0) | 大楠山トレッキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月16日

お知らせします

いつまでも自粛要請の続く日々、
みなさんいかがお過ごしですか?



おおくすエコミュージアムの会は、今年度の4月からの活動を早々に準備計画し、
楽しみにして状況を見守っていましたが、
神奈川県の緊急事態宣言は、まだ解除になっていません。


この状況下、会としては三密を招くことになりそうな活動は
9月まで中止しようということに決定いたしました。


状況次第ではありますが、9月以降に計画されている
「サンセットツアー」(11月28日)
「冬の野鳥観察会」(2月20日)の活動は、
現時点では行いたいと計画しています。



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また、一般募集をしない活動に
「大楠山トレッキング」と「芦名堰の整備活動」がありますが、
この活動も緊急事態宣言期間は中止とし、
それ以降は個人の自主的判断に任せるということにいたしました。


コロナの早い終息と、秋の活動でみなさんにお会いできることを期待し、
もうしばらくの間は「外出自粛」を守って
じっと自宅にて待機することといたしましょう!



4月頃、大楠山できっと見られたであろう・・・・

ジャコウアゲハが卵を産み付ける「オオバウマノスズクサ」という面白い姿の花と

オオバウマノスズクサ.jpg
オオバウマノスズクサの花


ジャコウアゲハとその幼虫の写真を送ります。

写真は数年前に撮ったものです。

ジャコウアゲハ*.jpg


幼虫.jpg


来年の4月になったら、またみなさんと一緒に大楠山を歩けるかしら?

ぜひ、来年の「大楠山トレッキング」で、オオバウマノスズクサの花を
一緒に探してみましょう!



かわせみ.jpg
posted by kogera at 10:41| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月22日

3月の大楠山トレッキング

朝から春めいた暖かい日です。
こんな陽気ですから、今日はきっと色々な花たちに出会えることでしょう。


早速、登山道行くまでの土手に 春の一番手が日を浴びていました。

けまん.jpg

むらさきけまんとノゲシです。



芦名堰はどうでしょう?

芦名堰.jpg

誰かいるかな?


何かいるぞ。

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枝でカワウが朝日を浴びていました。


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クチバシの付け根の黄色い部分が顔の方に
尖って入り込んでいるのはウミウ。
幅があるのはカワウ。

野鳥観察会でこの違いを教えてもらったことがありました。

これはカワウですね。

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芦名堰でカワウに出会ったのは、カワセミ記者は初めてのことです。



登山道の入り口は日が当たらないのでちょっとひんやりした空気ですが、
しばらく行くと暖かい春の日差しを感じます。

足元にはツルカノコソウやヒメウズが小さい花を咲かせていました。

つるかのこそう.jpg
ツルカノコソウ

ヒメウズ.jpg
ヒメウズ


道にオオシマザクラの花びらを見つけました。

高いところから風に運ばれたのでしょう、
見上げても咲いてる花を見つけられませんでした。

オオシマザクラ.jpg



ヤシャブシの花がたくさん落ちていました。
まるで毛虫みたい・・・。

ヤシャブシ.jpg

先月も同じように落ちた花を見つけたので比べてみたら花が固そうです。

2月.jpg
先月撮った写真


ヤシャブシの木は古い実がついているので 見上げたらすぐにわかります。

古い実.jpg


しばらく行ったところのエノシマキブシが かんざしのような可愛い花を咲かせていました。

キブシ2.jpg

キブシ.jpg


カワセミ記者は、キブシの木が「雄雌異株」だということを今まで知りませんでした。
・・かとおもえば、両性花もあると言うから油断ならないなぁ。

つまり、春に花は咲くけれど
たまに 実がつかないキブシの木もあるってことなんだな。



春の代表選手たちが金色の花を広げていました。

たんぽぽ群.jpg

日本たんぽぽ.jpg

これは、萼がめくれていないからカントウタンポポですね。



この クルクルは誰の新芽でしょうか?

シダの新芽.jpg

すぐそばに伸びているこのシダは クマワラビかな?

クマワラビ?.jpg



大楠山登山道のあちこちに、アオキの木がありますが、
これも雄雌異株と言われるでものなので、
赤い実がつく木があったり つかない木があったり。

今の時期に、よく観察すると、雄株の花と雌株の花の違いを見ることができます。

アオキの雄花.JPG
アオキ雄花

アオキ雌花.jpg
アオキ雌花

よーく見ないと分かりませんが、そんな違いを確認しながら花を見るのも楽しいものです。



展望の場所に来ました。

霞んでいて遠くがよく見えません。

展望.jpg

眺めの左手前に 桜の木のようですが
白っぽいのと赤みを帯びた2種類の木が見えました。

桜見分け.jpg

この色の違いこそが「オオシマザクラ」と「ヤマザクラ」の違いですって!

全体に白っぽくて葉も一緒にでてくるのはオオシマザクラ。
何となく赤みがかっている 手前の樹はヤマザクラ。



早速、頭上に花を咲かせたオオシマザクラの木を見つけました。

オオシマ.jpg

確かに白っぽくて葉が一緒に出ています。


東側が開けた菜の花の畑ところでは
先月にはまだカワズザクラが花をつけていましたが
今はすっかり葉が茂った樹木になっています。

菜の花.jpg

2月trekk.jpg
(2月に撮った写真)



周辺の木に絡まりながらアケビが綺麗な花を咲かせていました。

akebi .jpg

葉っぱが5枚の ゴヨウアケビですね。



足元のこれは・・・ハルジオン。
先月、ヒメジオンとの見分け方を勉強したばかりです。

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道を進むとあちこちにウラシマソウの葉が出ています。

今年は随分増えて、景気良く咲きそうです。

ウラシマ.jpg

うらしまそう.jpg

ウラシマソウ蕾.jpg

蕾をよく見ると、細長い苞の中にウラシマさんの赤い釣り糸が
折りたたんでしまわれていた様子がわかります。



ノイチゴ.jpg

山頂近くの土手に ノイチゴが花を開いていました。



数ヶ月後のトレキングで美味しい実が食べられるかな。

ノイチご実.jpg
(2年前に撮った写真)



今の時期は新コロナウィルスの感染対応策で
美術館・映画館・ショッピングセンターなど、屋内でのお楽しみができないからか・・・
平日ですが、なんだか いつもよりハイカーの数が多いようです。

ハイカーたち.jpg





今日はじっくり山頂のスミレを観察しました。


よく見かける普通のスミレ。

タチツボスミレ.jpg
タチツボスミレ


白っぽいスミレ.jpg
ちょっと白っぽいスミレ

スミレ2.jpg
葉のスペード型が長めなので違う種類かな

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タチツボスミレとは葉の形が全く違うヒゴスミレ

スミレは、とても種類が多いのだそうです。



先月は、どんな花かな・・・と 茂った葉を見ただけでしたが
今日は「アマナ」の花を見ることができました。

あまな2.jpg


アマナ.jpg




帰りは芦名口に出るグループと 前田川に下りてニリンソウ周辺の
草取りをするグループに分かれて解散しました。

下り.jpg


Torikabuto.jpg

下りの道端にはトリカブトがたくさん茂っていました。


他にもカンスゲや キランソウ、カキドオシなどが目を楽しませてくれました。
カンスゲ.jpg
カンスゲ

キランソウ.jpg
キランソウ(別名:じごくのかまのふた)

カキドオシ.jpg
カキドオシ


オニシバリはジンチョウゲの仲間だから 花がいい香りときいたけど・・と言う声があったので、
道中、みんなで気にして歩いてきましたが 山頂までの道では花に出会えず
下りの道でやっと花に出会えました。

オニシバリ.jpg

さっそくみんなで代わる代わる 小さな花に鼻をくっつけてクンクンやってみましたが、
なぁ〜んの匂いもしませんでした。
がっかり!



やがて 大楠でもめずらしい「滝」ところに出て、そのまま前田川に沿って歩きました。

大楠山の滝.jpg


前田川.jpg



イワボタン・タニギキョウ・キュウリグサなんていうのも教えてもらいながら歩きました。

イワボタン.jpg
イワボタン

タニギキョウ.jpg
タニギキョウ

キュウリグサ.jpg
キュウリグサ



前田川に沿った道は いたるところに二リンソウが広がっているので
いまの時期に歩くと 可憐な白い花とともに歩ける楽しさを味わえます。

二輪草の道.jpg



ところが最近は 外来種のトキワツユクサが圧倒的な勢力で広がりはじめ
ニリンソウを飲み込みつつあります。



川に沿いのニリンソウの群生が、
外来種のトキワツユクサに飲み込まれそうになっている所があるので、
わずかの力でもできる限り抜いて ニリンソウを守りましょう・・・と、
今日は それぞれ持参した袋を広げて 残りの30分はトキワツユクサの除草に励みました。


雑草取り.jpg


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どれほどのことができたか分かりませんが、回を重ねていくうちに
少しずつでもトキワツユクサが勢力を落としてくれるといいのですが・・・。



巷の新コロナウィルス感染の不安から ちょっぴり解放された3月の大楠山歩きでした。


かわせみ.jpg

posted by kogera at 14:20| Comment(1) | 観察会や活動の報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする