2019年06月23日

6月の大楠山トレッキング

梅雨に入ったようですが、幸いここ数日は好天気が続いています。
晴れると熱中症が心配になるので、今日はたっぷりの水分を用意して出かけました。

今日集まったのは12名。

登山道に入る手前で虫博士のNさんが、前回のとは違う別の昆虫標本を見せてくれました。
今日のは、成虫と幼虫が一目でわかるように並べられた色々なカメムシの標本です。


1虫標本.jpg




芦名堰までいく途中の山側の茂みに、赤い実を見つけました。
コウゾですね。

2コウゾ.jpg


キイチゴに似た姿で、キイチゴより赤くて、キイチゴより味は落ちるけれど
食べられます。

『コウゾ・ミツマタ・ガンピ』でしたっけ? 
この3種類が和紙の材料だということを 学校で習ったことがありました。



コウゾの横に伸びている花は・・?

3紫式部花.JPG
ムラサキシキブ


カワセミ記者は、園芸種の「ランタナ」がこんなところで野生化しているのかと思いましたよ。

そういえば、実になったムラサキシキブを見ることはあったけれど
花の姿で眺めることって 今までなかったから分からなかったのかもしれない・・。


4紫式部実.jpeg
ムラサキシキブの実(ネットから借用)




芦名堰に行きかかると いつものカメラおじさんが一人いて
「さっきまでカワセミがいたんだよ」と教えてくれました。

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堰はシーンとしていて 今は何もいないようです。

5芦名堰.jpg



登山道を歩き始めると 先月の植物観察会のときにはとても小さかったユキノシタの花が
すかり茎を広げて のびのびと花を咲かせていました。

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植物観察会のときには どの枝にも白い花を見ることができていた
「ウツギ」の花はすっかり終わって クモの巣なんか張っちゃって
うらぶれた姿になっていました。


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ウツギ曰く
「うらぶれたんじゃないやい!
これから子孫を増やすために実になっているところで けっこう忙しいんだい!」


・・・・・といっているかなー?

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花が終わって実になるところ


見上げた誰かの
「ひやぁ〜〜 危ない!」 の叫び声。

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ちょっと危険。



先月 草むらで 愛らしい口びるみたいな花を見せていた
ナワシロイチゴが赤い実になっていました。

12ナワシロ.jpg
ナワシロイチゴの実



こちらは ↓ 先月撮った写真
DSCN9856.jpg
(5月に見た花)



冬の間 赤い実をたのしませてくれていたアオキは
花も終わり ただ緑の葉を茂らせているだけ・・・?

いやいや よーく見ると枝の間に小さい実をつけているのを
確認できました。

13aoki .jpg



植物たちは 休むことなく一年中 大忙しなんだね。



ずいぶん太ったキブシの実が ぎっちり房になって下がっていました。

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足元には ホタルブクロが 日差しがもう少し夏めいてくるのを待つかのように
蕾を並べていました。

花を見れるのは数日後でしょうか。

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草を分け入ると服に じゃりじゃりしたのがくっついてきます。

ひっつき虫のヤブジラミ。

いや これはヤブジラミというのだそうです。
ヤブジラミと ヤブジラミがあるなんて・・・。

何が違うの?


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6月のオヤブジラミ

これも先月に比べると熟してきた感じです。


↓先月撮った写真
16おやブジ5月.jpg
(5月に見たオヤブジラミ)




ちなみに↓ ヤブジラミ。
18やぶじらみ.jpg
ヤブジラミ(ネットから借用)


実のつき方がちょっと違うみたい



スダジイの枝にも やがて実になるはずの小さな椎の実の赤ちゃんが付いていました。

19スダジイの実.jpg




ここにも赤ちゃんがいました。

20キリギリス.jpg



私は 茶色をしていたらキリギリスで
緑色のはウマオイなのかと思っていました。


図鑑で見たらキリギリスにも緑色のも茶色のもあるとのこと。


違いは 「鳴き声」だって〜〜?!
鳴かないと分からないってこと? まさかね!

ついでなので
鳴き声の違いを調べたら

キリギリス 「ギィッ〜チョン」
ウマオイ  「スィッチョン」
クツワムシ 「ガチャガチャ」
コオロギ  「リィリィリィリィ」
あと スズムシ・・・マツムシ・・・カネタタキ・・・
おぼえられないね!

今年の夏には これを手掛かりに
虫の鳴き声の聞き分けに努力してみます!




おや? これはチョウチョ?  ハチ?

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色が鮮やかで おしゃれな虫!


調べてもどうにも名前も分からないので
横須賀市博物館の虫専門の学芸員の方に尋ねてみました。

いただいた答えは「カノコガ」。

日本に昔からいる在来種で 昼行性のガだそうです。


いろんなのがいるね。

来月 小学校の授業支援で大楠山の観察会が予定されていますが
こんなに鮮やかで 見栄えのする虫・・・
そのときに出て来てくれるといいけどなぁ・・・。

そうしたら さも ずっと前から知っていたようなもの知り顔で
「これは カノコガっていう在来種よ」  なぁ〜〜んて 言っちゃうんだけど・・。



中腹の展望の場所まで来ました。

クマのミズ.jpg


見下ろすと クマノミズキの白い花が目立ちました。



マテバシイの林は明るくなっていますが
ひこばえたちが 日を浴びてすくすくと育っていました。

ひこばえ2.jpg


荒地に一番乗りに伸びてくる・・というイヌザンショウも
その通りあちこちに伸びて まるで背比べをしているようでした。


イヌ山椒.jpg




日当たりの良い草むらにホタルブクロが咲いていました。

登山道入り口ではまだ蕾でしたが
ここのは日を浴びてふっくらとした花をつけていました。

ホタルブクロ.jpg




ちょっと先を歩いていたホオジロさんが 深々とお辞儀をしています。
誰に挨拶をしているんでしょう?

お辞儀.jpg


行ってみると足元の草の中に 白い花が・・・。


オオバじゃのヒゲ.jpg
オオバジャノヒゲの花


それとも こちら?

ほうちゃく.jpg
ホウチャクソウの実




道に大きな羽根が落ちていました。

トンビ? タカ?
「フクロウですね」とオオタカ氏。

フクロウ.jpg

調べてみましたら確かに! アオバズクの羽根として写っていたものとよく似ていました。

ちなみに フクロウの羽根って素晴らしく精巧なデザインなんだそうです。


夜 まったく音を立てずに飛ぶことができるのは
あの翼の構造にあるそうです。


研究者たちが研究に研究を重ねて その構造を真似て風力発電の羽根を改良したところ
大変な消音効果を得られたというからすごい!

news_160926.jpg
(ネットから借用)



自然の生き物たちの持っている生きるための合理的な構造ってすごいですね!
その構造に目をつけた研究者もすごい!



こちらもすごい!
幼虫の「偽の眼」というやつ。


aomushi.jpg

アオムシたちがつけている あの「眼」みたいな模様!

あれで 狙ってくる鳥を脅かす というから
これもすごいアイディア。

鳥たちは あの眼を見ると ヘビににらまれたと感違いするんだってさ。
本当かいな。鳥に聞いたのかさ?

今日出会ったこのアオムシはどうもモンキアゲハの幼虫らしい。




大楠山は 春の花の時期が終わって どの植物も みんな小さな実をつけ始めた季節なんですね。



イヌガヤ実.jpg
イヌガヤの実



ヤブにっけい.jpg
ヤブニッケイの実



イヌホウズキ.jpg
イヌホウズキの実



ウラシマソウ.jpg
ウラシマソウの実

などなど・・


夏を過ぎるともっと熟した実になるんですね。



今日は 頂上に近いところの5本ほどの杭を打ちなおしました。

名札.jpg

名札2.JPG

名札1.JPG

あちこちなくなっているところや傷んだものを取り替えて ちょっとすっきりしました。





山頂近くのマムシグサも花が終わって 青い実になっていました。

マムシグサ.jpg


昼食後のひと休み。

ムカシ虫少年 のおじさんたちの虫談義は なかなか終わりません。

虫談義.jpg



今日の帰り道は前田川方面を選びました。


途中の茂みに珍しいランの芽を見つけて健在ぶりを確認したり・・・。

ナギラン.jpg

ギンラン.jpg



初めて見ました!
脳みそみたいなノウタケ!

きのこ3.jpg



最後には 高い崖の岩の割れ目にオオルリの巣まで教えてもらい 
面白いものをいろいろ見ることのできた楽しいトレッキングでした。


オオルリ巣.JPG


IMG_9425.jpg



来月は何を見ることができるるか楽しみです。



かわせみ.jpg



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2019年05月26日

植物観察会

天気予報では、今日は「夏日」とのこと。
確かに夏めいた空の色です。

日差し.jpg



時間通り集まった参加者たちも  みなさん今日の日差しの強さに
「暑いですね」と汗をぬぐっていました。


受付.jpg

配布資料.jpg



今日の参加者は18名。スタッフと講師を合わせて総勢27名になりました。
紹介や挨拶を済ませ、時間通りにスタートしました。

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芦名堰を通り過ぎて登山道に入り、まず「これは・・・」と注目をしたのは
白い花をつけたマルバウツギ。

大森さん.jpg

『・・・ウツギ』という名のウツギの名を持つ木々はいろいろありますが
このマルバウツギのお仲間は『ヒメウツギ・マルバウツギ・ウツギ』の3種類で、
これらはユキノシタ科のウツギ属にくくられる同一の仲間なのだそうです。

himeutugi.jpg
ヒメウツギ(葉が無毛 この辺りでは森戸川の奥で見られるとのこと)


マルバ.jpg 
マルバウツギ(今 大楠山登山道で観察できる)


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ウツギ (ネットから借用)(葉が有毛。『卯の花』と言われている。花の時期がやや遅く6月 梅雨時。)


他に大楠山登山道で良く見かけるもので「・・ウツギ」と言っているものに
コゴメウツギがありますが、これは『バラ科』に属し、
ハコネウツギは『スイカズラ科』・・といった具合で
「ウツギ」の名は数々あれど、同じ仲間は上記の3種だそうです。


こごめ.jpg
コゴメウツギ

はこねうつぎ.jpg
ハコネウツギ





ついでに足元の「ユキノシタ科のユキノシタはこれですよ」と大森氏。
足元を見るとユキノシタが小さな花を咲かせていました。


大森氏.jpg


雪の下花.jpg
ユキノシタの花


道の脇の茂みにはいろいろな草花が花を咲かせては 種になる作業を続けています。


春に咲いた花がすっかり種になって風に運ばれる準備中のオニタビラコや
ほとんどの穂綿の種が風に運ばれたようすのツルカノコソウ

オニタビラコ.jpg
オニタビラコ


ツルカノコ.jpg
ツルカノコソウ



数日前に大楠山トレッキングで歩いた時にはスダジイは花を咲かせていましたが
今日見ると花はすっかりなくなっていました。

花の後を見てみると 小さなプチッとしたのが残っていました。

スダジイ.jpg


これが実になっていく始まりだと言われて
「ようし! 毎月大楠山を歩く時にここをチェックして
スダジイの実の成長を確認しよう・・」と思いつきました。

(多分・・すっかり忘れて ここを通り過ぎちゃいそうな予感ですがね)



ヤブニッケイはこれから花が咲く準備。
小さい蕾がいっぱい付いていました。


ヤブニッケイ.jpg





いつもあまり気が付かずにいたこの雑草・・・
アキカラマツという洒落た名前を聞いて
これから気にかけてやることにしました。

洒落た名前の由来は 花がカラマツのようだから・・ということでした。
花の時期は晩夏から秋にかけてとのこと。


アキカラマツ.jpg
アキカラマツ


アキカラマツ花.jpg
アキカラマツの花(ネットから借用)

よし よし・・
お前さんもこれから目をかけて 成長を気にしてやるから
秋には ちゃんとカラマツのような花を見せてちょうだいね。



毎月のトレッキングに参加することで
この辺りにあの木が・・・あの辺にはあの花が・・と
覚えの悪いカワセミ記者も  最近 少しずつ花や木の所在を覚え始めたところです。


山側の傾斜面に 野ばらがあったな〜〜とは知っていましたが
それがテリハノイバラという名前だとは知りませんでした。


テリハノイバラ.jpg
テリハノイバラ

というか・・・ 栽培種以外の自生しているバラは
どれも「野ばら」で一種類なのかと思っていました。

ところがどうやら「野ばら」はシューベルトで 
植物の方は「ノイバラ」と言うべきなんだ・・・と知った次第。

その上 ノイバラにも種類があって
大楠山の登山道で見ていたテリハノイバラは 文字通り葉に光沢があって小さめで
花はポツポツと離れて咲くとのこと。

ノイバラは 葉に光沢は無く 花はややまとまって咲くそうです。

今日教えられて知りました。




夏のような今日の日差しに トンボ君も飛び出しました。

イトトンボ.jpg

種類や名前はわかりませんが 細身で小さいので「イトトンボ」と称しておきましょう。




茂みにサイハイランがひっそりと花を咲かせていました。

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樹木にからまって伸びた蔓に 白い花が咲いています。

「テイカカズラですね。 藤原定家のテイカです」
「種が面白いです・・」と大森氏。

テイカカズラ.jpg


そうか・・!

秋になるとぶらぶら長いサヤ状のかたちの実になって 
中から穂綿みたいな種が飛び出す・・アレか・・。

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テイカカズラの種(ネットから借用)

 

シロダモの木に実が付いています。

シロダモは秋に花が咲いて
一年がかりでやっと実になるのんびり屋の樹です。

シロダモ.jpg


今 樹についている実は去年の秋に花が咲いたもので
今年の秋に赤くなり そしていっしょに花も咲く・・・。

「花と実が一緒に見られる樹なんですよ」と言うことでした。



今日は『暑さに要注意』の警告が出された夏のような陽気ですが
大楠山の登山道は樹木が豊かで木陰が多いので
気持ちよく観察会を進められます。

登山道.jpg




やがて 例のオオバウマノスズクサの花がさいているところへやってきました。

不思議な姿をした花なので 皆さんカメラを向けて記録に励みます。


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花も不思議なかたちをしていますが これから実になっていくようすも面白いので  
秋が楽しみです。




山頂近くなってきました。

道の左手の藪の マムシグサの花がまだ咲き残っていて 
みんなで観察しました。

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失礼ながら しぼみ始めた花の根元をめくってみると
中にはもう種が見えていました。

ウラシマソウと同じで これが赤いトウモロコシになるんですね。

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花が枯れて実が成熟したようす(ネットから借用)




予定時間より少し早く山頂広場に着きました。


山頂の菜の花畑の向こうでお弁当です。

山頂.jpg



途中にあるエゴノキの花は満開でした。

エゴノキ.jpg




山頂奥の木陰の場所で 挨拶をして解散となりました。


大森先生 今日いち日 たくさんの解説をしてくださり 
ありがとうございました。

植物のいろいろなことをお話しいただいて 
カワセミ記者は にわかに植物専門家になった気分!

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次回の 大楠山トレッキングが ますます楽しみになりました。




昼食後は 前田川方面に下るグループや 
「平作方面に下ります」と言って途中から別れる方があったり・・。

それぞれのルートで下山しました。


今日お集まりくださった皆さん ご参加ありがとうございました。

またお会い出来るのを楽しみにしています。



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posted by kogera at 20:02| Comment(0) | 観察会や活動の報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月25日

植物観察会のお知らせ

5月25日(土)

  この観察会は無事に終了しました


今日の植物観察会は予定通り行います。

えごのき.jpg


暑い陽気になるとの予報です。
熱中症対策をしっかりしてお出かけください。

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たくさんの植物達と ご参加をお待ちしています。

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