2013年07月17日

佐島の里と船祭りを訪ねて

14日(日)に「佐島の里と船祭りを訪ねて」の
体験ツアーがりおこなわれました。



連日続く強い日差しと猛暑は覚悟していましたが
空はうっすらと雲が覆っていて
どうにか今日は 焼けるような日差しは免れそうな感じです。


それでも暑さは相当なもの!
カワセミ記者も熱中症にならぬよう 
携帯の水分をいつもより多めに用意して出かけました。







集合時間の9時30分には 今日の参加者全員が集り
いつものように会のメンバーからの挨拶と
今日のおおまかなコース説明のあと 出発しました。
今回の参加者は総勢37名でした。




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集合場所の[佐島入口バス停]をスタートして
数百メートルくらいのところで 最初の見学スポットの
佐島石の石切り場跡にさしかかります。




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この石切り場跡は 車を利用していると 
うっかり気がつかずに通り過ぎてしいます。


最近は周辺の木々が伸びてきて 切り立った岩肌を覆っていますが
高いところを見上げてよく見ると石を切り出していた痕跡がわかります。



ここで切り出された「佐島石」は 古くは江戸時代から
大楠地域内の石垣や敷石 また墓石として広く利用されてきました。


今でも佐島石の石垣は至る所で見ることができます。


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(佐島石の石垣)




そこからしばらく歩いたところに
昭和2年に当時の佐島村の青年団のひとたちまでが
手を尽くして掘ったという
手堀りのトンネルのあるところにたどり着きます。



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佐島へ行くには山を越えるか 海路で入るしかなかったため
昔は大変不便だったと聞きます。


やっとの思いでつくった手堀りのトンネルでしたが
あいにくトンネルの向こう側が旧日本軍の敷地として接収されてしまったため
やがて通行を閉ざされ 閉鎖させられる運命となりました。


今回はトンネルをすぐ近くで見ることはできませんでしたが
佐島の人々の悲願だったトンネルは 今は入口を塞がれ
人目に触れることも無く ひっそりと茂みの中で眠っています。





そこから磯の香りを風に感じながら
住宅のあいだの道を歩き 浜に出ました。



沖には大漁旗をたくさんはためかせて 美しく飾った船が並んでいました。



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今日の船祭りの神輿(みこし)を運ぶ船でしょう。
 


船の上に高々と飾られた色とりどりの華やかな大漁旗は
それを見るだけでも気持ちがワクワクしてくるのは私だけでしょうか。





浜から広い通りに戻り 海沿いに歩いて行った所の磯場に
昔の生簀(いけす)跡があります。


この生簀は 当時「江戸屋」と言われていた佐島の漁商が
江戸送りする魚介を入れておいたものといわれています。



これは自然の岩場を掘りきざんで造られたものです。




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江戸屋は大層立派な家を構えた漁商だったそうで
伊能忠敬がこの辺りの測量にきた時に 
この屋敷に逗留し その家の構えの立派さを
日記に記しています。



佐島の里を巡る私たち一行は ここで町内を練る神輿(みこし)や山車(だし)に出会いました。

かけ声をかけてそれらを見送り 再び 漁師町特有の狭い路地に入りました。




狭い道を上り詰めると そこに佐島村の名主だった福本家の立派な長屋門があります。

江戸時代 武士の身分でない限り 家に門を構えることは許されていませんでしたが
村の代表であり 年貢を徴収する税吏者であり 村の役人でもあった名主だけには
門構えと名字帯刀が許されていたのだそうです。


この長屋門は 今も福本家の門として使われているものです。



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福本家の長屋門見学の次は 天神島へ向かいます。


現在ではここに美しい欄干を持った橋があることも気がつかないうちに
天神島に来てしまいますが 名前の通りここは島です。


島に掛けられた「天神橋」は神奈川の名橋百選にも選ばれている美しい橋です。



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現在 笠島を含む天神島の海域一帯は横須賀市立人文・自然博物館の
付属臨海自然教育園となっていて 
天神島の磯は たいへん綺麗な自然海岸として保護されています。
 


教育園の中ではハマオモト(はまゆう)の花が美しく咲き誇っていました。


天神島はハマオモトが自生できる北限の地とされていて
ここのハマオモトは県の天然記念物に指定されています。



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今回のツアーの終点は この教育園のビジターセンターです。


暑い外を歩いてきた身に 中の冷房が疲れを癒してくれました。

みなさん建物に入るなり「あぁー・・・」「やれやれ・・・・」と
ため息をついて 額の汗をぬぐってひと休みです。



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一息ついてから中を見学し 三階の学習室で天神島の歴史と
今回の船祭りの話を聞きました。



最後に参加者の一人一人にお土産の「アカモク」が配られ
今日のツアーは解散となりました。


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解散後はそれぞれ海を眺めてお弁当を広げるなり
地魚料理のランチを召し上がるなり自由です。




途中で出会った神輿や山車はどうしたでしょう?
もう船に乗せてしまったかしら・・・?



私たちスタッフが昼食を済ませた頃
「そろそろ船に載せるようだよ・・・」との情報を得たので
浜へ向かいました。




浜には神輿・榊神輿(さかきみこし)・子ども神輿などが待機していました。



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やがて神楽とともに神主がお祓いをおこない 
船唄が披露されると 榊神輿が迎えにきた船に積み込まれました。




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そして浜にいた人々もいっしょに船に乗り込みました。



次に子ども神輿が積み込まれると いっしょに子どもたちが乗り込み
最後の船に大きな神輿が載せられました。


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それぞれ 沖に待つ大漁旗で飾った大きな船をめざして運ばれていきました。



最後のクライマックスの 列をつくって船が進むところや
御刈屋(おかりや)に神輿を納めるところまでは見ませんでしたが
大漁旗で飾り立てた10艘近い漁船が 飾りを風になびかせながら
並んで海上を進む姿は さぞや壮観な眺めだろうと想像できます。



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今日のツアーに参加した方々も浜にいて いっしょに神輿を載せた船を見送りました。


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朝から暑い一日でしたが
幸いケガ人も熱中症で倒れる人もなく
予定通りのツアーが無事に終えられてほっとしました。



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posted by kogera at 22:44| Comment(0) | 観察会や活動の報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする