2019年12月02日

サンセットツアー『西海岸の古代と中世を歩く』

11月30日は毎年恒例のサンセットツアーでした。


昨年は久留和地域でしたが 今回は芦名地域のツアーです。

地図.jpg

空気は冷たく 肌寒い日でしたが 最高に綺麗な日没が期待できそうな好天です。


集合場所の浄楽寺では 受付時間になる前から数名の参加者が集まり始め
皆さん今日のツアーを大いに期待しているようすです。

受付集合.JPG


40名の募集で 多い場合は抽選の予定でしたが 楽しみに申し込まれた方たちばかりなので
結局 申し込み期日内に申し込まれた方は皆さん参加していただくことになりました。


始まり.JPG


ただし 収蔵庫の収容人数に限界があるので
浄楽寺では半分の方が先に収蔵庫の運慶仏見学
半分の方が本堂で芦名城址の話を聞いて入れ替わる 
という形で今日のサンセットツアーはスタートしました。

収蔵庫.JPG


本堂.JPG


芦名のこの辺りに残されている『ミタチ』、『ジョウヤマ』などの呼び名からも
この辺りに三浦氏の城館があったことが推測できる・・・という話を本堂で聞き
さっそくその城館跡と砦になっていたと思われる「城山」に迫ってみました。

見上げる城山.JPG


昔はもっと大きな山だったのでしょう。
山は石垣を作る石を掘り出したために 今では随分切り崩されています。

遠くから離れてみると 畑の向こうに小高い山が眺められます。

今ではマンションや家々がたっていますが
自然の形状をそのまま砦としていたようすが想像できます。

城山.JPG




しばらく歩いて芦名の浜に出ました。


浜に近い山になっているところが「芦名浜遺跡」と聞いてビックリ。
だって 普通の人家が並んでいて ごく当たり前の なんでもない住宅地なんですもの。

そんなところから 占いに使ったと思われる「卜骨(ぼっこつ)」や
埋葬された人骨がでてきたとは驚きます。

遺跡や穴窯解説.JPG


卜骨.jpg
(卜骨)


話によると ちょうど現在の国道134号あたりから海側のあちこちで
様々な出土品が発掘されているのだそうです

この辺りは大昔から人の営みがあったんですね。


芦名浜遺跡の次は 今も水が湧き出ている「上源の井戸」を覗いて通りすぎ
「十二所神社」へ。

十二所神社.JPG
 
源頼朝は妻政子の安産祈願に箱根権現や伊豆山権現など
十二社に特使を派遣したそうですが この神社もその一社に選ばれたとのことです。


十二社神社の裏山へ回り秋谷地域に出てキラキラ公園へ向かいました。

キラキラ公園は乗越し遺跡の上にあります。


公園のちょうど足元(?)に15年ほど前に
6基に及ぶ自然形状を利用した登り窯(穴窯)が発見されました。

C6.jpg


窯跡には内部に瓦がたくさん発掘されて
調べた結果 8世紀頃に海老名に建てられた国分寺の瓦であることがわかりました。

布目瓦.jpg


瓦だけでなく 神事に使ったとされる須恵器なども出てきたそうです。



キラキラ公園で乗越し遺跡の話などを聞き
予定より少し早い時間で 今日のサンセットツアーは終了となりました。

乗越し遺跡解説.JPG




半日ではありましたが 盛りだくさんのツアーに 皆さんお疲れか・・・。

多くのかたが最終目的の日没を待たずに帰路につきましたが
いつまでも公園の高台で まだかまだかと日没を待つ人影も数名ありました。




最後まで粘って待った甲斐あり・・・。

富士山.JPG


夕映えの富士山は神々しいばかりの姿でした。



NICHIBOTU .jpg


伊豆半島の向こうに沈みゆく晩秋の日没は それはそれは息を飲む美しさでした。

SUNSET.jpg




とても人数が多かったので、参加者の方に
「聞きにくくてゆっくりお話が伝わらなかったでしょう?」と伺ったら
「抽選で参加できなくなるかと思っていましたから 
人数が多くても 参加できてとっても良かったですよ」という返事でした。

皆さんに喜んでいただけたなら スタッフとしては何より!

たくさんの方々 ご参加ありがとうございました。



かわせみ.jpg







posted by kogera at 22:10| Comment(0) | 観察会や活動の報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする