2019年04月19日

4月の大楠山トレッキング

4月の第3水曜日、大楠山トレッキングの日です。
天気予報によると今日はだいぶ気温が上がって 暖かい一日になるとか。

集合場所には いつもより多い人達が集まっていました。
参加者は 総勢11人。
自己紹介をし合って出発しました。

芦名堰に行くまでの道両側で 外来植物が広がり始めているのが目に入りました。

外来種1.jpg

これはツルニチニチソウです。

園芸種として売っているので あっという間に広がったものです。

キョウチクトウ科の植物で繁殖力が非常に強く 
他の在来種を枯らしてしまう強烈な植物です。

おおくすエコミュージアムの会では 
芦名堰に猛繁殖しているこのツルニチニチソウと
トキワツユクサの根絶を目標にして 草取り作業をしていますが 
その勢力に押され気味なのが正直なところです。

DSCN9352.jpg
トキワツユクサ


大楠山登山道への道の途中の畑でたくさん並んで咲いる
ポピーのようなナガミヒナゲシ。

これも外来種です。

外来種2.jpg
ナガミヒナゲシ

この植物は 特定外来種には入っていませんが
一度居座ると 自分だけの遺伝子を撒き散らすことに貪欲で
その旺盛な繁殖力に圧倒されて 他の植物はだんだん居所がなくなるとか。



こういうものを園芸種として購入したら 
決して地植えにしたりせず 植木鉢やプランター内で
常に増やさないように管理しましょう!

あっという間に 日本古来からあった在来種を飲み込んでしまう
けっこう 危険な 要注意植物なんだそうです。




さて芦名堰では 今日もカワセミを待つカメラマンが二人ほど
カメラを覗いてシャッターチャンスを待ち受けていました。


堰の奥深くをよく見ると 暗くなったところにコガモが潜んでいました。

DSCN9298.jpg
コガモ

確認しにくいヒドイ写真ですが 頭の茶色い色と
羽の下の黒い筋でコガモだということが確認できます。


冬鳥ですから コガモはもう とっくに北の方へ帰ってしまったはずですが
どうやら モタモタしていてみんなと一緒に帰りそびれた居残り組みたいです。

野鳥の中にも やっぱりこういう モタついた奴 
もしくはへそ曲がりな奴 がいるんだな・・。



堰の中には白い小さな花が広がっていました。
「クレソンじゃないかしら?」とエナガさん。

芦名堰.jpg


堰の囲いの草の間に 白いタンポポが咲いていました。

関東では珍しいシロバナタンポポは 九州・四国・関西ではよく見られる在来種だそうです。

シロタンポポ.jpg


とても小さく まばらに咲いたキランソウも目にとまりました。
ここを通る人たちに踏みつけられて 大きくなれずにいるような
ちょっと気の毒な咲き方でした。


芦名堰を囲む樹々の芽吹きも始まっていて 堰を離れて見上げると
全体が白っぽく見えました。


芦名堰2.jpg




芦名堰に差し掛かる前から ガビチョウが大きな声で絶え間なく聞こえていました。

まるで今日のトレッキングに参加したのかと思うほど
私たちに同行していて ずっと一緒に移動していたのが
とうとうすぐそこまで接近して来て 更にやかましく鳴き始めました。


ガビ.jpg


だいぶ近かったので下手なカメラマンでも撮影に成功しました。

この野鳥も外来種。

特別な悪さをしているわけではありませんが
従来の在来種の「ホオジロ」や「シジュウカラ」などの
つつましい野鳥のさえずりに比べると
何しろ声が大きくて やかましい感じがするので・・
どうも、ね。



さすがに4月も半ばともなると  頭の上や足元や 草むらのあちこちに 
新芽や小さな花の蕾が確認できて 春らしくなったなぁ・・と感じます。

ムラサキケマン.jpg
ムラサキケマ

大楠山のムラサキケマンの開花は早くて 今はもう花は終わりかけ。


ヤマブキ.jpg
ヤマブキ

イノデ.jpg
イノデの新葉


ヤブニンジン.jpg
ヤブニンジンの小さい蕾


マルバウ?.jpg
マルバウツギ


マルバウツギも葉の間に小さいな蕾を抱えていました。


ホタルカズラ.jpg
ホタルカズラ

草むらにホタルカズラが青い花を咲かせていました。

咲き始めは赤紫で だんだん青い色が濃くなるようです。



アカメ.jpg
アカメガシワ


アカメガシワの赤い色がひときわ目立ちます。

数年前の観察会で この赤い色は葉を覆う星状毛の赤い色で
育つにつれ落ちていって緑色になる・・・と聞きました。
言われて ルーペで葉を見たら確かに赤い毛に覆われていたのを思い出しました。



そんなことを話したり 高いところの「あの木は何の木か・・?」
なんて言いながら歩きました。

観察.jpg



その合間に新しい杭の打ち込みも行いながらの今日のトレッキングです。

新規杭.jpg



植物を観察しながら歩く目に ゴミの姿は全く興ざめ!

よくもまぁ 平気でこんなことができるものです。
車で運ぶ気があるなら ゴミの集積場所に運べばいいものを・・・。

ゴミ.jpg



中腹の展望場所までました。
今日は雲が多くて 峰山の尾根の向こうは霞んでいます。

展望.jpg


先月は細々だったエノシマキブシが 
たっぷりと花の房を伸ばして ちょうど花盛りでした。

キブシ2.jpg
エノシマキブシ


3月キブシ.jpg
エノシマキブシ(先月撮影)



中腹の畑で 先月は鮮やかな黄色を残していた菜の花は
今はすっかり花が終わって種になり
菜の花の匂いだけが漂っていました。

菜の花畑.jpg


この中腹の菜の花畑でひと休み。
リュックからそれぞれの水筒を出しました。


頭の上にはオオシマザクラの残り花が咲いていました。

オオshマザクラ.jpg



登山道 途中の桜は ほとんど散ってしまったようで
足元にたくさん花びらが残っていました。

桜散る.jpg

桜.jpg


休憩後 また 山頂を目指します。

今日は人数が多く それぞれ気になる花や木があるたびに立ち止まるので 
なんとなくゆっくりペースのトレッキングです。



足元にタンポポが群がって伸びていました。
裏側のガクで確かめたところ 全部がカントウタンポポでした。

関東たんぽ.jpg
カントウタンポポ

ガク.jpg




日陰の草の間にシュンランがひっそり花を咲かせていました。

シュンラン.jpg
シュンラン

花泥棒に見つからないようにね!



エナガさんに言われて見上げると 頭の上が花盛りになっていました。

アケビ.jpg

ピンク色をした可愛らしいアケビの花です。


ゴヨウアケビなのかと思ったら ただのアケビだって。

アケビの種類はいくつかあって
アケビ・ミツバアケビ・ゴヨウアケビ・シロアケビ・トキワアケビ・・とかあるんだってさ。
 
カワセミ記者は 葉っぱが五枚だったら 
それは全部 ゴヨウアケビなんだと思っていたましたよ。

アケビとゴヨウアケビは葉っぱは5枚で どうやら大きさが違うらしい・・・。



頭の上には可愛いアケビの花 足元には可憐なスミレ。
ついでに枯れた倒木にキクラゲまで見つけました!

スミレ.jpg
タチツボスミレ


きくらげ.jpg
キクラゲ



今年はあちこちでウラシマソウの花が満開です。

浦島.jpg
ウラシマソウ


小さなツルカノコソウやキランソウ・・

ツルカノコ.jpg
ツルカノコソウ


キラ.jpg
キランソウ

別名『地獄の釜のふた』



茂みの中にタブノキの真っ赤な新芽・・・。

タブの新芽.jpg
タブノキの新芽



高いところに目を移すとサルトリイバラも花を咲かせていました。

さんきらい.jpg
サルトリイバラ

別名『山帰来(サンキライ)』


シャガの花も群れになって 渋い美しさを誇るように並んで咲いていました。

シャガ.jpg

シャガ群.jpg
シャガ


草をかき分けると黄色い花があちこちに・・・。

ヤブヘビイチゴとヘビイチゴです。

やぶへびいちご.jpg
ヤブヘビイチゴ


へびいちご.jpg
ヘビイチゴ


微妙に名前が違うように 微妙に形状が それぞれ違うんでした。

いつだったか エナガさんに教えてもらったけ・・。

そうそう・・・花のガクのところに違いがあって
実のようすも違うんだった!

またじっくりご享受願わなければ ね!




山頂駐車場に到着しました。


水たまり.jpg


駐車場の水たまりには もうオタマジャクシの姿はありませんでした。

あのすごい数のオタマジャクシが みーんな 無事にカエルになって
この水たまりから 飛び出て行った わけ・・・?

一緒の卵で 一緒にオタマジャクシになって 一緒に育っているから 
飛び出す時もほぼ一緒・・・。

この水たまりから全部のカエルが一斉に飛び出すって・・・・!

想像するとすごいな!



今日は雲が多くて富士山や箱根方面は視界が悪くて見えませんでしたが
房総半島は はっきりと確認できました。


房総半島.jpg
(海の向こうの稜線は房総半島)



山頂の菜の花畑の向こうの広いところで昼食をとりました。


周辺には結構小さな花々が咲いています。
可愛らしいピンクの小さな花のカキドオシ

カキドオシ.jpg
カキドオシ


ポヤポヤ湯だったような色をしたヒメオドリコソウ

ヒメオドリコ.jpg
ヒメオドリコソウ


ちょっと澄ました感じの 白いツボスミレ

ツボスミレ.jpg
ツボスミレ


ウバユリも すくすく伸びて初夏には花を見せてくれるでしょう。

ウバユリ.jpg
ウバユリ



今日は 前田川へ下りてみたいと言う希望者の声があったので
前田川コースをとりました。



先月にはまだ花が見られなかったニリンソウは たくさん花をつけていて
目を楽しませてくれました。

にりんそう.jpg



見落としそうな小ささの 可愛いフデリンドウが蕾を膨らませていました。

フデリンドウ.jpg
フデリンドウ



ホウチャクソウも静かに俯いてひっそりと花を咲かせていました。

ほうちゃくそう.jpg
ホウチャクソウ


イヌガヤの新芽もヒゲみたいな面白い姿で延びていました。

イヌガヤ.jpg
イヌガヤの新芽



面白いのは オオバウウマノスズクサの花。

うまのすずくさ.jpg


運の良いことに ちょうどこの不思議な姿の花に遭遇することができました。

サキソフォン.jpg
横から見た花の姿

花は 横から見ると サキソフォンのような形をしています。

葉には毒があって ジャコウアゲハは この毒のある葉に卵を産みつけます。
幼虫はこの葉を餌にして体内に毒を蓄積して育ちます。

毒のある身体になったジャコウアゲハは
誰からも捕食されないので 無敵!


自然界って スゴイ!




前田川に下りると 川辺のニリンソウは満開でした。

IMG_8909.jpg


よく見ると茎から花が3本出ているサンリンソウ(?)もあります。

誰かが「それは フリンソウ っていうのよ!」だって。


三輪そう?.jpg



今日はたくさんの種類の蕾や新芽を確認しました。

来月は きっと今日見た蕾が 一斉に咲きそろって
いろどり豊かな数々の花たちに出会えることでしょう。


かわせみ.jpg
posted by kogera at 13:11| Comment(0) | 大楠山トレッキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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