2020年03月22日

3月の大楠山トレッキング

朝から春めいた暖かい日です。
こんな陽気ですから、今日はきっと色々な花たちに出会えることでしょう。


早速、登山道行くまでの土手に 春の一番手が日を浴びていました。

けまん.jpg

むらさきけまんとノゲシです。



芦名堰はどうでしょう?

芦名堰.jpg

誰かいるかな?


何かいるぞ。

う1.jpg

枝でカワウが朝日を浴びていました。


u1.jpg

クチバシの付け根の黄色い部分が顔の方に
尖って入り込んでいるのはウミウ。
幅があるのはカワウ。

野鳥観察会でこの違いを教えてもらったことがありました。

これはカワウですね。

う3.jpg

芦名堰でカワウに出会ったのは、カワセミ記者は初めてのことです。



登山道の入り口は日が当たらないのでちょっとひんやりした空気ですが、
しばらく行くと暖かい春の日差しを感じます。

足元にはツルカノコソウやヒメウズが小さい花を咲かせていました。

つるかのこそう.jpg
ツルカノコソウ

ヒメウズ.jpg
ヒメウズ


道にオオシマザクラの花びらを見つけました。

高いところから風に運ばれたのでしょう、
見上げても咲いてる花を見つけられませんでした。

オオシマザクラ.jpg



ヤシャブシの花がたくさん落ちていました。
まるで毛虫みたい・・・。

ヤシャブシ.jpg

先月も同じように落ちた花を見つけたので比べてみたら花が固そうです。

2月.jpg
先月撮った写真


ヤシャブシの木は古い実がついているので 見上げたらすぐにわかります。

古い実.jpg


しばらく行ったところのエノシマキブシが かんざしのような可愛い花を咲かせていました。

キブシ2.jpg

キブシ.jpg


カワセミ記者は、キブシの木が「雄雌異株」だということを今まで知りませんでした。
・・かとおもえば、両性花もあると言うから油断ならないなぁ。

つまり、春に花は咲くけれど
たまに 実がつかないキブシの木もあるってことなんだな。



春の代表選手たちが金色の花を広げていました。

たんぽぽ群.jpg

日本たんぽぽ.jpg

これは、萼がめくれていないからカントウタンポポですね。



この クルクルは誰の新芽でしょうか?

シダの新芽.jpg

すぐそばに伸びているこのシダは クマワラビかな?

クマワラビ?.jpg



大楠山登山道のあちこちに、アオキの木がありますが、
これも雄雌異株と言われるでものなので、
赤い実がつく木があったり つかない木があったり。

今の時期に、よく観察すると、雄株の花と雌株の花の違いを見ることができます。

アオキの雄花.JPG
アオキ雄花

アオキ雌花.jpg
アオキ雌花

よーく見ないと分かりませんが、そんな違いを確認しながら花を見るのも楽しいものです。



展望の場所に来ました。

霞んでいて遠くがよく見えません。

展望.jpg

眺めの左手前に 桜の木のようですが
白っぽいのと赤みを帯びた2種類の木が見えました。

桜見分け.jpg

この色の違いこそが「オオシマザクラ」と「ヤマザクラ」の違いですって!

全体に白っぽくて葉も一緒にでてくるのはオオシマザクラ。
何となく赤みがかっている 手前の樹はヤマザクラ。



早速、頭上に花を咲かせたオオシマザクラの木を見つけました。

オオシマ.jpg

確かに白っぽくて葉が一緒に出ています。


東側が開けた菜の花の畑ところでは
先月にはまだカワズザクラが花をつけていましたが
今はすっかり葉が茂った樹木になっています。

菜の花.jpg

2月trekk.jpg
(2月に撮った写真)



周辺の木に絡まりながらアケビが綺麗な花を咲かせていました。

akebi .jpg

葉っぱが5枚の ゴヨウアケビですね。



足元のこれは・・・ハルジオン。
先月、ヒメジオンとの見分け方を勉強したばかりです。

harujion.jpg



道を進むとあちこちにウラシマソウの葉が出ています。

今年は随分増えて、景気良く咲きそうです。

ウラシマ.jpg

うらしまそう.jpg

ウラシマソウ蕾.jpg

蕾をよく見ると、細長い苞の中にウラシマさんの赤い釣り糸が
折りたたんでしまわれていた様子がわかります。



ノイチゴ.jpg

山頂近くの土手に ノイチゴが花を開いていました。



数ヶ月後のトレキングで美味しい実が食べられるかな。

ノイチご実.jpg
(2年前に撮った写真)



今の時期は新コロナウィルスの感染対応策で
美術館・映画館・ショッピングセンターなど、屋内でのお楽しみができないからか・・・
平日ですが、なんだか いつもよりハイカーの数が多いようです。

ハイカーたち.jpg





今日はじっくり山頂のスミレを観察しました。


よく見かける普通のスミレ。

タチツボスミレ.jpg
タチツボスミレ


白っぽいスミレ.jpg
ちょっと白っぽいスミレ

スミレ2.jpg
葉のスペード型が長めなので違う種類かな

ヒゴスミレ.jpg
タチツボスミレとは葉の形が全く違うヒゴスミレ

スミレは、とても種類が多いのだそうです。



先月は、どんな花かな・・・と 茂った葉を見ただけでしたが
今日は「アマナ」の花を見ることができました。

あまな2.jpg


アマナ.jpg




帰りは芦名口に出るグループと 前田川に下りてニリンソウ周辺の
草取りをするグループに分かれて解散しました。

下り.jpg


Torikabuto.jpg

下りの道端にはトリカブトがたくさん茂っていました。


他にもカンスゲや キランソウ、カキドオシなどが目を楽しませてくれました。
カンスゲ.jpg
カンスゲ

キランソウ.jpg
キランソウ(別名:じごくのかまのふた)

カキドオシ.jpg
カキドオシ


オニシバリはジンチョウゲの仲間だから 花がいい香りときいたけど・・と言う声があったので、
道中、みんなで気にして歩いてきましたが 山頂までの道では花に出会えず
下りの道でやっと花に出会えました。

オニシバリ.jpg

さっそくみんなで代わる代わる 小さな花に鼻をくっつけてクンクンやってみましたが、
なぁ〜んの匂いもしませんでした。
がっかり!



やがて 大楠でもめずらしい「滝」ところに出て、そのまま前田川に沿って歩きました。

大楠山の滝.jpg


前田川.jpg



イワボタン・タニギキョウ・キュウリグサなんていうのも教えてもらいながら歩きました。

イワボタン.jpg
イワボタン

タニギキョウ.jpg
タニギキョウ

キュウリグサ.jpg
キュウリグサ



前田川に沿った道は いたるところに二リンソウが広がっているので
いまの時期に歩くと 可憐な白い花とともに歩ける楽しさを味わえます。

二輪草の道.jpg



ところが最近は 外来種のトキワツユクサが圧倒的な勢力で広がりはじめ
ニリンソウを飲み込みつつあります。



川に沿いのニリンソウの群生が、
外来種のトキワツユクサに飲み込まれそうになっている所があるので、
わずかの力でもできる限り抜いて ニリンソウを守りましょう・・・と、
今日は それぞれ持参した袋を広げて 残りの30分はトキワツユクサの除草に励みました。


雑草取り.jpg


トキワツユクサ.jpg



どれほどのことができたか分かりませんが、回を重ねていくうちに
少しずつでもトキワツユクサが勢力を落としてくれるといいのですが・・・。



巷の新コロナウィルス感染の不安から ちょっぴり解放された3月の大楠山歩きでした。


かわせみ.jpg

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2020年02月21日

2月の大楠山トレッキング

2月19日は大楠山トレッキング。
4日前に行われた「冬の野鳥観察会」に参加してくださった方の参加があって
2月のトレッキングは12名の団体です。


芦名堰は野鳥もカメラのおじさんたちもいなくて
寒々しく ひっそりしていました。

1-2芦名堰.JPG



登山道に入るとすぐに目に付くアスカイノデ。

2あすかいので.jpg

毛深い手をぎゅっと握っていました。


テカテカした赤い実をつけていたアオキの実はすっかりなくなって
花芽が伸びていました。

3アオキ雄株.jpg



数ヶ月前に真っ赤な紅葉を楽しませてくれたハゼノキは
すっかり葉を落として、
足元に柔らかそうな新しい枝を伸ばしていました。

世代交代ですね。

4ハゼノキ.jpg


日当たりの良い場所にオニシバリがクリーム色の花をつけていました。

6オニシバリ.jpg



「枯れ草の間にホタルカズラが出ているわよ」

7芽2月.jpg

エナガさんに言われなければ気づかずに踏み潰して過ぎるところでした。
4月になったら また可愛い花が見られるかしら?

7-2ホタルカズラ花.jpg
(去年4月に撮影したホタルカズラの花)



今月のトレッキングの参加者は みなさん勉強熱心で、
花や草を見る度に、その名前を尋ねたり書き込んだりしています。

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毎年講師を招いて行なっている植物観察会の時より熱心な学習会になっています。


これ何?

8こせんだんぐさ.jpg

「コセンダングサ」



これは、ハコベ?
「違います。ノミノフスマ」

10ノミノフスマ.jpg


これは アザミ?
「タイアザミ」

「春から夏に咲くアザミは ノアザミ。
これは秋から冬に咲くタイアザミ」
12タイアザミ.jpg



これはハルジオン?
「はい。花がちょっと垂れていて、葉が茎を包んでいるのでハルジオン。」
15ハルジオン.jpg
「違いは茎のところの葉のつき方にあります」



だいたいどんな植物でもすぐに答えられちゃうエナガさん。
すごい!



「これはコウヤボウキの花が終わったものよ」
13コウヤボウキの種.jpg

コウヤボウキ.JPG(去年撮影したコウヤボウキの花)
カワセミ記者なんか知らないことだらけ。



「いや・・葉が違うでしょ・・」
「◯◯だと思う」
「そうなんだ・・」と 学習熱心団体のトレッキングは どうも進行が滞りがち・・・。


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14-2検討.jpg




快晴とはいい難い雲の多い日でしたが、
中腹からの眺めは 遠くに丹沢が見えました。

16tennbou .jpg


マテバシイの林は、すっかり枯れ果てていて
ナラ枯れ被害を目の当たりにする光景が広がっています。

17ならガレ.jpg

18カラスザンショウ.jpg

19あしたば.jpg

日当たりがよくなったので
成長の早いカラスザンショウやアシタバが伸びていました。


マテバシイの実が落ちていましたが、もちろん今季のものではなく 
古い実でした。

20マテバシイ古い実.jpg

ツヤツヤした実ではなくて寂しい感じです。



20-2ナラガレ被害.jpg


ナラ枯れ被害は大楠山のいたるところに広がっていて
登山道途中のコナラの大木も被害にあって伐採され
周辺はすっかり開けて明るくなっていました。

20-3ちゅうい看板.jpg




途中の菜の花畑はすっかり花が咲いて、カワズザクラは 盛りを過ぎていましたが
黄色とピンクの鮮やかなコントラストを作っていました。

21遠くに房総.jpg


22かわず桜.jpg


畑の向こうには房総半島が眺められました。


この場所には登山道を覆うように枝を広げたクスノキがあります。

今まであまり気にしていませんでしたが、葉の間をよく見ると
新芽が伸びていました。

真っ赤な新芽でした。

クスノキの若葉は黄色っぽい色をしているけれど、
葉になる前の芽の時はこんなに赤かったとは知りませんでした。

13楠.jpg


赤い芽が 黄色い若葉になって やがて青々とし他緑の葉になるなんて・・
クスノキ お前は信号か!



ふわふわ風に乗って飛んで来た種は・・・?

15テイカカズラ種.jpg

テイカカズラの種みたいです。

15-2テイカカズラ.jpeg
(ネットから借用)

テイカカズラの種は面白い形の鞘から出てくるんでした。


山頂近くまで来て、
いつもウラシマソウが群生している場所を確かめると、まだ2月というのに
早々とウラシマソウの葉が出ていました。

23ウラシマソウ葉.jpg

今年は花がたくさん咲くかな?



花ワラビが2種類、並んで出ているところで
それぞれの栄養葉(というのかな?)の違いを確認しました。

24花ワラビ2種.jpg


上がフユノハナワラビ
下がオオハナワラビ。
いずれも胞子葉は枯れてしまったようですね。



さて、山頂に到着。

ナノハナの向こうに遠く江ノ島が見えました。

25とおくに江ノ島.jpg


一行の中から「今の時期にヒゴスミレを確認したいな」という声が出たので
ナノハナ畑の向こうまで行って お弁当を広げることにしました。


26山頂風景.jpg

ナノハナの向こうは 去年の台風で被害にあった倒木が切られて
積み上がっていました。



倒れた樹の根元あたりを探すと、白い小さいヒゴスミレの花が見つかりました。

27ひごすみれ3.jpg


倒木の切り株に寄りかかってお弁当を広げ、帰りは芦名口へ下るグループと
前田川へ下るグループに分かれて解散しました。

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学習熱心な2月のトレッキングでした。



かわせみ.jpg
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2020年02月16日

冬の野鳥観察会

2月15日は恒例の「冬の野鳥観察会」でした。

斉田浜の波は静かで、富士山もよく見えました。

2斉田浜.jpg

今回はいつもの講師の佐久間良明氏(日本野鳥の会会員)のご都合が悪く、
急遽、山本健一郎氏(元横須賀自然・人文博物館学芸員)に リードをお願いしました。


そして、今回もサブリーダーは神渡(かみわたり)さん。

神渡さん.jpg

集合した斉田浜では、すでにフィールドスコープがセットされていて
覗いてみると、遠くの高い鉄塔の角に止まっているハヤブサの姿が確認できました。

レンズを通してみると、すぐそこにいるかのように間近にはっきりと見えます。

images.jpeg
(ネットから借用)

今回は、ジーッとしていたのでよく分かりませんでしたが、
飛んでいるときは翼の先がピンと尖っているからすぐ見分けられる・・・とのことです。



挨拶を済ませ、松越川に沿ってスタートしました。

早速、川の対岸に、カワセミ、イソシギが登場。 
頭上を飛び去るカワウにも出会いました。

少し上にはヒドリガモが泳いでいました。
7カワセミ.jpg
カワセミ


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イソシギ


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カワウ


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ヒドリガモ:オス

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ヒドリガモ:メス


カワセミ記者のカメラは らくらくカメラ(?)なので
いろいろな野鳥が登場してくれても、残念ながら、
周りの景色を撮るばかりで 肝心の被写体はボケた写真ばかりです。



松越川を離れて荻野川に沿っていくと、畑が広がります。

畑の向こうに誰かがジョウビタキを発見しました。
オスのようです。
綺麗な紋付の白色が確認できました。

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ジョウビタキ


畑道をキョロキョロしながら歩き、野鳥を探します。

葉のない木の間で何か動いているぞ!

14シジュウカラ.jpg
シジュウカラ

胸元にネクタイをしたシジュウカラです。

参加者の一人が「ネクタイの細いメスもいますね」だって!

「すごいなぁ・・」
 
あんなに遠くて動き回っているのに ネクタイの太さを見分けちゃうんだ。
カワセミ記者は口を開けてびっくり。



毎年、このあたりで出会えるはずのセグロセキレイの姿がありませんねー。
どこか遠くにおでかけか・・?

seguropg
セグロセキレイ
(会員の方撮影の写真です)


「向こうの竹やぶに何かがいますよ」

神渡さんが、手早くフィールドスコープを合わせてくれて
「メジロですね」


(素早い!)

すごい.jpg



足元にはホトケノザや、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウが咲いていて
すっかり春の気配です。

小さなニリンソウの花も見つけました。

ホトケノザ.jpg
ホトケノザ


オオイヌノフグリ.jpg
オオイヌノフグリ


姫踊り子.jpg
ヒメオドリコソウ


にりんそう.jpg
ニリンソウ


何か動くものはいるかなぁ・・・とキョロキョロしながら歩きました。

いるかな?.jpg


枯れた茂みの中にホオジロを見つけました。

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ホオジロ


D19_481404301905mo.JPG
(こちらの写真は、腕のいい会員の撮影による同じホオジロ)


途中の親水公園で休憩し、鳥のお話を聞きました。

親水公園.jpg


道路を渡って、奥の沢山池に行きましたが、今日は公園課の作業日で
なにやら工事をしていました。

それに伴う大きな音できっと鳥たちは周辺にはいませんね・・・ということで
そのまま奥の方まで行こうとしたら
誰かが「バンがいる」


バン.jpeg
(バン:ネットから借用)


カワセミ記者が見たときには、池の水面が揺れているだけでした。


最後に、
それぞれが見た鳥を報告しあって チェック表に書き込みました。

結果、
28種類の野鳥を観察したことがわかりました。

集計1.jpg

集計2.jpg



今回の参加者は33名。
遠くは、江戸川区からの参加者もあったようです。
おおくすエコミュージアムの会は、いつの間にか「全国区」。


今回の参加者は、どなたも鳥のことにとても詳しい愛鳥家ばかりで、
未熟なカワセミ記者は、いろいろ教えていただくことが多かった観察会でした。


皆様 ご参加ありがとうございました。



かわせみ.jpg
posted by kogera at 13:33| Comment(0) | 観察会や活動の報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする